この日のスイーツは「ショコラティエ パレ ド オール(CHOCOLATIER PALET D’OR)」。仏リヨンのモーリス・ベルナシオン(Maurice Bernachon)氏の薫陶を受けた三枝俊介シェフによるショコラ専門店だ。
パレ ド オールと言えばスペシャリテ「金の円盤」や「獺祭ショコラ」、そして「パレ ド オール ブラン」だろう。東京・大阪には、珍しいホワイトチョコレート専門店もある。

「パレドオール ブラン」はお馴染みの円形に金箔。カカオ豆の選別、焙煎から全工程を手掛け、カカオバターを搾油することで香り豊かなホワイトチョコレートが出来上がるという(カカオ分50%)。それにミルクと砂糖を加えて作ってある。これがなかなかの美味で気に入っている。

そしてもう一つは焼き菓子。自家製ホワイトチョコレートを使用したやさしい味わいの「カカオ ブラン」と、しっとりとした生地に香り高いチョコレートの風味とヘーゼルナッツの食感がマッチした「ショコラ ノワール」だ。
どちらもカリッと香るヘーゼルナッツがアクセント。
よってそれに合わせるシャンパンをワインセラーから選んだ、「ジャック・セロス イニシャル ブラン・ド・ブラン(Jacques Selosse Initial Blanc de Blanc)」だ。

濃い深いゴールドがグラスに映える。熟した黄桃。溶け込んだ、しかしまだ活発な小さな泡が口中を洗う。デゴルジュマンは2021年4月。バランスは取れ落ち着きを見せている。
昔はイニシャルは1万円前後だったが今や5万前後。昔のコントラスト(Contraste)の値段。思うところはあるが、さすがセロスらしい完成度が楽しめた。ちなみに頂いた「ニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)」のオリジナルフラワーボックスアレンジメントも爽やかに美しい。


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