二条城のほとり、東山三十六峰を一望できる鴨川に沿って建つ「ザ・リッツ・カールトン京都(The Ritz-Carlton Kyoto)」。ロビーフロアから見下ろす吹き抜け、地下1階には日本料理レストラン「水暉」がある。階段を降りると、浮かび上がってくる大巻伸嗣氏作の月「Echoes-Crystallization /2014」。「絶滅の危機に瀕している花々」を表現したそうだ。
広い「水暉」は、会席・鮨・天麩羅・鉄板焼と4つのエリアからなる。日本伝統工芸の組子細工や漆塗りなどを美しくライティングし、外国からのゲストにもわかりやすい華麗で雅な店内演出だ。朱⾊の輪島塗を全⾯に施した長さ11mのカウンターはエキゾティックだろう。

ザ・リッツ・カールトン京都 天麩羅 水暉

各所に色んな素材からなるアート作品が展示され、何よりロックガーデンと滝をも見渡せる様に出来ている。この日は京野菜の天麩羅が頂ける「天麩羅 水暉(TEMPURA MIZUKI)」にした。6年連続でミシュラン1ツ星だ。重厚な御影石のカウンター席もあるが、この日はテーブル席を選んだ。伝統工芸と美しい和の景色を眺めながら、広々とした空間で頂く天ぷらは珍しく心地良い。
まずはシャンパンで乾杯。刺身の盛り合わせには「鱧の湯引き」。この時期ならではの京都らしい美味さが嬉しい。

リッツカールトン京都

お待ちかね、朝採れ京野菜の天麩羅は揚げたてをホクホクと頂く。こちらでは一番搾りの紅花油を使って揚げていて衣が薄いのが特徴的。サクサクと何とも軽やか。自然に京野菜の旨味を引き出してくる。
「リッツ・カールトン京都」にはパティシエが常駐する「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)」ブティックがある。この恩恵を受けられるのが館内どこのバンケット全て頂けるデザートだ。当然食事の最後は、ピエール・エルメ特製スペシャルプレートを美味しく頂き満足した。

ピエール・エルメ・パリ PIERRE HERMÉ PARIS ザ・リッツ・カールトン京都

ちなみにイタリアン「ラ・ロカンダ」には「ピエール・エルメ・パリ」パティシェがデザートを作っているのが拝見できるオープンキッチンの「ラ ベットリーナ デラ ブティック」がある。

THE RITZ-CARLTON, KYOTO
KAMOGAWA NIJO-OHASHI HOTORI, NAKAGYO-KU,
KYOTO, JAPAN, 604-0902