ルイ・ロデレール クリスタル 2008 と すし副島康広

博多寿司のメッカ赤坂の裏路地を桜坂方面に入っていった住宅街にひっそりと佇む「すし 副島康広」。先日紹介した「鮨 木島」の弟弟子にあたる。中学卒業から鮨職人の道に入り、大阪の鮨店、博多の名店「やま中」などで長年の修行を経て独立。その腕に間違いはない。

すし 副島康広

すっきりした現代的な店舗デザインに、有田焼などこだわりの器や飾りも見ごたえある。そして握りの前には趣向をこらした一品が次々に出てくる。そこでまず開けたのは「ルイ・ロデレール クリスタル ブリュット 2008(Louis Roederer Cristal Brut)」。グラスに注ぐと細かい泡がコンコンと湧き上がる。

すし 副島康広

若いクリスタルらしいフレッシュな柑橘、白い花の蜜。ミネラルの中央には果汁の甘みが詰まったよう。アタックからしなやかで高い酸が広がる。切れと旨味の調和した長い余韻につながる。この時点で「クリスタル 2009」よりも早く楽しめそうであった。

SUSHI SOEJIMA YASUHIRO
1-4-17 Sakurazaka Chuo-ku,
Fukuoka-shi, Fukuoka-ken 810-0024
Japan