日本時間6月21日早朝に行われたパリコレ「ルイ・ヴィトン 2024年春夏メンズ・コレクション」Louis Vuitton Men’s Spring-Summer 2024 Fashion Show by Pharrell Williams in Paris。場所はパリ・セーヌ川に架かる最古の橋ポン・ヌフ(Pont Neuf)。黄色いダミエ柄のカーペットで覆われライトアップされている。
故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の後任、新メンズ・クリエイティブ・ディレクターとなったファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)のファースト・コレクションというわけだ。彼曰く「天からの贈り物のようなポジション」。ファレルと言えば真っ先にあがるスターミュージシャン兼プロデューサー、そしてストリートウェアの先駆者だ。
いち早く「アディダス」「モンクレー」「シャネル」などとコラボレーションして大成功し、クリエイティブな世界にも影響力がある正にカルチャーアイコンだ。日本ではNIGO(KENZOアーティスティック・ディレクター)と親友なので知る人も多いだろう。
世界最大のラグジュアリーブランド「ルイ・ヴィトン」は今や売上高3兆円。世代関係なくアートや音楽など世界中多方面のカルチャーにも支持されている証拠といえる。色んな意味で重責なLVメンズ部門を任されたファレルのデビューショーを世界が固唾を飲んで見守っただろう。

ショーはファレルプロデュースによる新曲が使われた。中国人ピアニストのランラン(Lang Lang)の美しい演奏にオーケストラ、後半はバージニアの聖歌隊「Voices of Fire」がJoy(Unspeakable)歌うなど、演出もさすがに豪華だ。アフターパーティにはファレルとジェイ・Zがパフォーマンスをしたと言うからその場にいた人が羨ましい。
コレクションは、ファレルらしいアイドル的で若く軽やかな雰囲気がホッとさせる。正にファレルワールド、おしゃれなアイドル全開だ。リアーナが広告でいくつもカラフルなスピーディ バッグを抱えていたが、ショーでもこれらのバッグは目を惹いた、売れるだろう。

注目はダミエが新しい形で多用されてる事。デニムジャケットやレザーコート、柔らかなスーツなど、いろんな素材や色になって多種多様でワクワクさせる。そしてデジタルな迷彩柄のシリーズも特徴的、ヘンリー・テイラー(Henry Taylor)の絵画も使われたりと、アートで洒落た感じはさすがファレルらしい。アクセサリー小物も充実して、丸型やスクエアのサングラス、ベレー帽に靴下、パールチェーンやクリスタルネックレスなどキラキラが沢山。
そしてラグビーシャツやスーツを着た女性モデルも数人いて、妻はメンズだけどこのコートは欲しい、バッグもアクセサリーも欲しいと、可愛いを連発していて、それはそれで少し不安にはなった(笑)結果ファレルのLVメンズ・クリエイティブ・ディレクター就任は大成功だと言えるだろう。

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