前回に続きドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(Domaine de la Romanee-Conti、DRC) 社」の話をしていこう。所有するグラン・クリュは「ロマネ・コンティ」「ラ・ターシュ」「リシュブール」「ロマネ・サン・ヴィヴァン」「グラン・エシェゾー」「エシェゾー」だ。
先日家で開けたのは「DRC リシュブール 2008(Domaine de la Romanee-Conti Richebourg Grand Cru)」。

そういえば数年前に「メゾン ラムロワーズ(Maison Lameloise)」エリック・プラ(Eric Pras)シェフ来日ディナー時にも開けた。若くても信用できるDRCを飲めると言う事は嬉しい。
赤い果実と黒い果実のジャムが重なりつつ、洗練されたミネラル感が上品さを醸し出す。華やかでいて優しいアロマ、いわゆるDRC香が溢れる様はたまらなく魅惑的だ。その他も六本木「エディション コウジ シモムラ」で開けた「2000年」、家で開けた「 2003年」「2010年」どれも満足だった。

今年初め、家で開けたのは「DRC エシェゾー 2009(Domaine de la Romanee Conti Echezeaux Grand Cru) 」。エシェゾーは畑4.67ha、平均樹齢32年、年間生産約1300ケース。コロナ前には恵比寿「ガストロノミー ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)」で「1989年」を開けた。数年前には当時ロブションセラーにある最後の一本と言う「2000年」をグラスで頂いた事もある。
「1989年」は「豊潤で果実味に溢れている」「温度管理を行い、収量制限を怠らなかった作り手が素晴らしい成功例に仕立て上げた」と言われていただけあって素晴らしい熟成を見せていた。

思い返せば、コロナ前にはピエール・ガニェール(Pierre Gagnaire)シェフ来日時に「DRC エシェゾー 2006(Echezeaux)」を、西麻布「レフェルヴェソンス」では「2007年」を開けた。
そして今回開けたのは「DRC グラン・エシェゾー 2012(Domaine de la Romanee Conti Grands Echezeaux Grand Cru) 」。ロマネコンティの北に広がるブドウ畑3.52ha(DRCが全体の3分の1を所有)。

平均樹齢40~68年のピノノワールを手摘み、18ヶ月乾燥して造ったオーク樽の新樽100%で、年間約1100ケース造られる。ラズベリー等の赤い果実と黒の果実の香りに満ち溢れるワイン。
今年春に開けたのは「DRC ロマネ・サン・ヴィヴァン 2008(Domaine de la Romanee Conti Romanee St Vivant Grand Cru)」。ジョエル・ロブションシェフが存命時、来日ガラパーティで開けたのは「1995年」だった。

クリスマスには今は無き「レストラン クレッセント」でも「1995年」を開けた、懐かしいな。
美食とともに様々なDRCを想い出しながら、自宅セラー室にこもり次に開けるワインを選んでいくのも楽しい。並ぶDRCの中から静かに取り出すは十字架を焼き付けた木箱に入った「DRC ロマネ・コンティ」、次の結婚記念日にでも開けるとしよう。

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