大阪市浪速区に新エリア「なんばパークスサウス」がグランドオープンした。タイの高級ホテル「センタグランドホテル大阪」、オフィス棟「パークス サウス スクエア」、ライフスタイル型ホテル「ホテル京阪 なんば グランデ」の3つの主要施設で構成されている。
注目するのは日本初進出の「センタラグランドホテル大阪(Centara Grand Hotel Osaka)」だ。地上33階建て客室数は515。「タイと日本の美と文化の融合」をコンセプトに、客室デザインは伝統芸能「能」をイメージし、能舞台の「松」が描かれているとの事。タイ出⾝のシェフによる本格的なタイ料理レストランや、タイの伝統的なトリートメントが⾃慢のラグジュアリースパブランドも入る。

機会があれば泊まってみたい。大阪は2年後の万博を見据えてあちこち開発中なので益々発展するだろう。前回の出張は「コンラッド大阪(Conrad Osaka)」に宿泊したので、今回は「セントレジス大阪(The St. Regis Osaka)」にする。こちらも久しぶりだ。
「セントレジス」は世界各国に49軒ありそのすべてが街の一番よい場所「ベストアドレス」に位置する。日本では大阪のみ、御堂筋と本町通の交差点にある「本町ガーデンシティ」内にあり、いかにもオフィス街といった風情の中にそびえる。側には懐かしい景色の商店街もあり多くの飲食店が連なっている。

車付けから入った1階エントランスには「大阪城に咲く梅の花」のクリスタルオブジェ。フロントは12階にありエレベータ扉が開くと視界が広がり明るく開放的に。天井高のロビーには大きな金の絵画や調度品が煌めく秀吉の世界。
このホテルの最たる印象はここに充満する香りだ。濃厚でゴージャスな気分になるアロマで、妻はこの香りを嗅ぎたいが為に来たいと言う(笑)この香りはセントレジスオリジナルの「キャロラインズ・フォーハンドレッド(Caroline’s Four Hundred)」。セントレジス創業一族の象徴的存在キャロライン・アスター夫人がニューヨーク社交界の最上層から選んだゲストの数「The 400」をモチーフにした。

1904年ニューヨーク5thアベニューに創業したセント レジス。世界のセレブ御用達だった古き良きアメリカの社交界を彷彿させるこの香りを調合したのは、建築家でありフレグランスデザイナーでもあるカルロス・フーバー(Carlos Huber)。ボールルームのエキゾチックな樹木や飾られたバラの花などアメリカンビューティーの香りを再現しているとの事。
そんな香りの中、向こうに見えるのは能の舞台をモチーフにした「枯山水の日本庭園」。9月末までビアガーデンが行われているはずだがこの日はあいにくの雨で誰も居ず。テラス沿いに廊下を進むと「セントレジス バー(St.Regis Bar)」がある。

ネイビーブルーの絨毯とソファ、見上げれば金箔天井、カウンター背景に大きな金の洛中洛外図(画家・鴻崎正武)。これも秀吉の世界だ。ちなみにセントレジスNYで生まれたカクテル「ブラッディマリー(レッドスナッパー)」は有名だが、ここではワサビが効いた「ショーグンマリー」も楽しめる。
奥の宿泊者専用エレバーターに乗ると、ビリー・ホリデーやデューク・エリントンなど1930年代のジャズが流れてくる。この日の宿泊は「エグゼクティブスイート(Satsuki Suite)」。エントランスには皐月の花の絵画が飾られている。しばらくすると担当バトラーがウェルカムドリンクを運んでくれる。続く
The St. Regis Osaka
3-6-12 Honmachi, Chuo-ku Osaka,
541-0053, Japan

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