「ザ・リッツ・カールトン大阪(The Ritz-Carlton Osaka)」のメインダイニング「フランス料理 ラ・ベ(La Baie)」でのディナーの話を続けよう。「キャビアベルーガ」「冷製蒸し岩牡蛎」「オマールブルーの炭火焼き」「舌平目のムニエル」「鴨胸肉骨付きエピスロースト」と来て、次は「弓削牧場のフレッシュチーズムース フルーツコンポテ」。
神戸市街地から車で30分の裏六甲にある、家族で営む小さな牧場が「弓削牧場」。牛45頭がのびのびと放牧され手作りでチーズを作っている。そんな弓削牧場のフレッシュチーズ使ったムースと、フルーツコンポートで美しく仕上げた逸品だ。さっぱりとした味わいですっきり美味しく頂けた。

ザ・リッツ・カールトン大阪 ラ・ベ

デセールはメニューの中から定番人気の「ラム酒風味のサヴァラン 果物のコンフィチュール アマレットクリーム」をチョイス。フランス伝統菓子サヴァラン、いわゆるババが進化したラム酒たっぷりのケーキ。それにアマレットのクリームがたっぷり乗せられるのだから魅惑的だ。マンゴーコンフィチュールやパッションフルーツソースが夏らしい。
実はこの「ラム酒風味のサヴァラン」、ホテルのグルメショップで「ラ・べ」橋爪里奈パティシエールによる限定テイクアウト商品として、ガラスの器に入り1日5個限定3800円で販売されている。

ザ・リッツ・カールトン大阪 ラ・ベ ラム酒風味のサヴァラン

かたや妻は伝統の「クレープフランベトラディショナル バニラアイスクリームと柑橘のヴェリーヌ」を選んだ。目の前でクラシックなフランベの技術を堪能しながらフレンチの余韻を楽しむという趣向だ。こちらも「ラ・ベ」ならではのエンターテイメントである。グラン・マルニエに火が入る程に甘く香ばしいソースの香りがテーブルの周りに立ち上がる。
そこに運ばれたのが日本に12本しかないという巨大なボトル4500ml。何と好きな「アンリ・ジロー ソレラ ラタフィア・シャンプノワ N.V. (Henri Giraud Solera Ratafia de Champagne)」だ。これまた大きなガラス製ピペットで吸い上げてグラスに注がれる。

ザ・リッツ・カールトン大阪 ラ・ベ クレープフランベトラディショナル

アンリ・ジローが1990年より造り始めた「ラタフィア・シャンプノワ」。アイ村ピノ・ノワールにフィーヌを添加し、アルゴンヌ産オーク小樽で1990年から2016年までのリザーヴワインを混ぜ熟成させて行く、いわゆるソレラ方式だ。
美しい琥珀色。柑橘系の爽やかな香り、アプリコットなどの甘いドライフルーツ。すっきりした甘さながら口元をアルコール感で引き締めてくれる。

アンリ・ジロー ソレラ ラタフィア・シャンプノワ N.V.  Henri Giraud Solera Ratafia de Champagne

最後はハーブティを選び、美しい細工の木箱(ワゴン)に並んだカラフルな小菓子たちから数種好きなものを選ぶ。もう少し頂きたい気もしたがすっかりお腹もいっぱいで眺めるだけに留まる(笑)
上質の食材に確かな技術を施した安定感のあるフレンチ。味わいはモダンで優しい味付け。スタッフも笑顔を絶やさずテキパキと、ホテルらしい優雅な振る舞いのサービスだ。久しぶりに満足感の高い、フレンチらしいフレンチに満足した夜となった。

ザ・リッツ・カールトン大阪 ラ・ベ