ザ・リッツ・カールトン福岡

「ザ・リッツ・カールトン福岡(The Ritz-Carlton Fukuoka)」が6月に開業した。福岡と言えば福岡空港や博多駅から中心部へのアクセスが素晴らしいのだが、空港から近いため航空法の高さ制限があり、今まで高層ビルを建てられなかった。福岡市は2014年にその高さ制限を緩和。加えて容積率も緩和させた。
その結果誕生したのがこのホテルの入る「福岡大名ガーデンシティ・タワー」というわけだ。明治通り沿いにひと際高くそびえる高111mのガラスタワー、ビジネス街・繁華街にありながら、すぐ近くには緑豊かな福岡城跡や大濠公園などもある。

ザ・リッツ・カールトン福岡 The Ritz-Carlton Fukuoka

正面玄関入り真新しく明るい木造りのエントランス廊下を抜けると、広い空間に赤い台座に豪華なフラワーアレンジメントが鎮座する。背後には「宗像大社」をモチーフにした水墨画ストリングアート(幅10m)が美しい。館内に漂う「ザ・リッツ・カールトン」オリジナルアロマ(ブラックオーキッド)が官能的だ。
18階ロビーフロアへ向かう。インテリアデザインは「ザ・リッツ・カールトン日光」を手掛けたオーストラリア拠点のLayan Architects + Designers。福岡の伝統工芸である博多織からインスピレーションを受けたアートワークや、籃胎漆器や久留米絣、九州の職人による有田焼などの器・絵画が飾られている。

ザ・リッツ・カールトン福岡 The Ritz-Carlton Fukuoka

ロビーフロアの大きな窓からは、福岡の街並みや大濠公園の豊かな緑を見渡せて驚く。遠くには博多湾が夕日に照らされてが煌めく。何とも美しい眺望だ。開業してまだ間もない事もあり、宿泊者やレストラン予約者の数を制限しているので静かなレストランフロアは心地よい。館内には4つのレストランと2つのバーがある。
日本料理「幻珠」、ウェスタン料理「ヴィリディス(Viridis)」、カフェ「ディーバ(Diva)」、「ザ ロビーラウンジ & バー(The Lobby Lounge & Bar)」、最上24階にバー「ベイ(Bay)」。

ザ・リッツ・カールトン 福岡 The Ritz-Carlton Fukuoka

ちなみに日本料理「幻珠」は会席・鮨・鉄板焼きと3つのエリアに分かれ、福岡の食材を生かした様々な料理が楽しめる。7月の「博多祇園山笠」前にはまだ「幻珠 by 鮨 将司」はオープンしておらず、今回やっと伺う事が出来た。次回はその真新しい「幻珠 鮨」の話にしよう。つづく・・