ハイアット セントリック 銀座「ナミキ スイート」アートワークな世界 Hyatt Centric Ginza Tokyo

先月宿泊した京都「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の「サーマルスプリングSPA」のインテリアデザインを手掛けたのが赤尾洋平氏(STRICKLAND)だった。それで思い出したのが「ハイアット セントリック 銀座 東京(Hyatt Centric Ginza Tokyo)」。こちらのインテリアデザインを手掛けたのも彼だ。
2018年銀座6丁目に開業したハイアットのライフスタイルブランド「ハイアット セントリック 銀座 東京」。「ハイアット セントリック 」のブランド理念は「その街の中心で、最もエキサイティングな魅力発信源への玄関口」「常にゲストの旅の中心(センター)で、様々な情報が集まる拠点」だと言う。

ハイアット セントリック 銀座 Hyatt Centric Ginza Tokyo

この辺りは「LOUIS VUITTON」「Berluti」「DIOR」などや、「ESqUISSE」「L’OSIER」などレストランもある馴染みのエリアだ。銀座並木通り沿いのビル1階エントランスに入ると正面には色鮮やかなアートパネル、そしてカジュアルな出で立ちのホテルマンが出迎えてくれる。3階から12階がホテル、4階がレセプションフロア。上がってエレベーターを降りると天井高い横長空間が広がる。吹き抜けと延びる窓で開放的だ。
全体的に「赤」が印象的なアートな世界。奥の壁には活版文字のオブジェも見える。カラフル様々な形のデザイナーズソファやテーブルが所狭しと置かれ、天井からいくつも下がる棒状の照明も珍しい。それらを見渡せる一角に大きな白黒市松模様のテーブル、奥にカジュアルなレセプションデスクがある。

ハイアット セントリック 銀座 Hyatt Centric Ginza Tokyo

レセプション隣には夏目漱石や銀座歴史本、アート系文献も目立つ「ライブラリー」がある。棚には日本らしいデザインの書籍やアート作品が飾られている(実はそこに「外貨両替機」もある)。吹き抜けから見下ろせる3階にはダイニング&バー「ナミキ667(NAMIKI667)」。壁には4階同様に活版文字の巨大オブジェ、加えてネクタイやシャツ・着物などを編み込んだアートなどが印象的に配置されている。建物が朝日新聞社の歴史的関係から「出版印刷業の名残」を各所デザインに取り込んでいる。
「NAMIKI667」はショーキッチンがウリで、コネクト可能な2つのプライベードダイニングルームもある。並木通りに面したテラスは約40mに及び、沿って階段廊下からの7mカウンターバーも面白い。

ハイアット セントリック 銀座 ナミキ スイート Hyatt Centric Ginza Tokyo

5~12階が客室で、各階エレベーターホールにも新聞紙で作られた数字アートや、昔の「活版印刷風景」写真などが飾られていた。銀座の4特徴「ランドスケープ」「ファッション」「エンターテインメント」「メディア」で表現した164の客室。案内された最上12階は「メディア」がテーマ、廊下も派手な真っ赤な幾何学模様だ。
そして宿泊するのは、豪華な最高スイート「ナミキスイート(NAMIKI SUITE)」127m2+45m2テラス。並木通りに面したテラスとキッチンダイニングを備える特別な部屋だ。とにかく明るくカラフル賑やかなインテリア。リビングとベッドルームに沿って窓の向こうには「並木通りを見下ろすテラス」も設けられていて開放的。

ハイアット セントリック 銀座 ナミキ スイート Hyatt Centric Ginza Tokyo

玄関から入ってすぐに「ダイニングキッチン」、繋がるダイニングテーブル。そこには大きめな冷蔵庫・ミニバー・ネスプレッソなど、食器棚には皿やグラスも揃ってパーティー仕様になっている。ダイニングの壁には真っ赤な襖アート「銀座の名所」が広がりエキゾティックな演出。
リビングにはあらゆるデザインの椅子やソファが並び、繋がる様にテラスにもダイニンッグセットやカウチが置かれている。絨毯を含めかなりビビットな色彩溢れる世界なので、落ち着くと言うよりはテンションのアガルような空間だ。まずはウェルカムシャンパンで一息。テーブルにはウェルカムのフルーツとホテルロゴ入りの「大江戸松崎三味胴」煎餅、ホテルロゴ入りチョコレートも置いてあった。

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奥に進むとベッドルームがあり、キングサイズのベッドが2つ並ぶ。壁には派手で大きなモダンアート、ここの絨毯も赤。赤いベッドヘッドボード越しに横長デスクとクローゼットが2つ。更に奥に進むと黄色い格子柄の大きな円柱が鎮座・・位置的に不思議なので何かと思って開けてみたらなんと「バスルーム」だった。モザイクタイルが美しい不思議な円柱型のバスルームは意外にも使いやすかった。
蜂のマークと言えばなアメリカ「ビーカインド(BeeKind by GILCHRIST&SOAMES)」のバスアメニティ。フード付きバスローブは珍しく、内側がパイル地で外側はマイクロファイバー使用の特注品だそう。楽屋ライトなダブルシンクの広い洗面スペースに、ベンチなども置かれて快適。ここも寝室とつながったテラスが隣接する。トイレは洗面所脇に1つと、リビング側に1つ。

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ルームサービスで頂く朝食は、東京の旬野菜を使っているメニューが特徴。「ココナッツフレンチトースト」「クロワッサンエッグベネディクト」など、食器類も含めてホテルのオールデイダイニング「ナミキ667」を部屋でも味わえる。
ホテル内装は日本的銀座と言うより、アジア的エキサイティング&エキゾティックな風情。一見ホテルマンとわからないスタッフ達もフレンドリーで面白い。あくまでもライフスタイルホテルなので全てがカジュアルな印象だが、プライベート利用だけでなく、実はアートイベントや商談会などビジネスでも使い勝手は良さそうだ。

ハイアット セントリック 銀座 ナミキ スイート Hyatt Centric Ginza Tokyo

Hyatt Centric Ginza Tokyo
6-6-7 Ginza, Chuo-ku, Tokyo, 104-0061, Japan