この日は師走とも思えないポカポカ陽気、銀座の朝は人もまばらで静かだ。見上げれば「銀座シックス(GINZA SIX)」、「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」も設計した谷口吉生氏が基本設計と外観のデザインを担当している。季節で変わる中央吹き抜けアートも好きだし「House of Dior Ginza」もあるし、「Ben’s Cookies」「FRANCK MULLER PATISSERIE」もお気に入りだ。そこを通り過ぎてやって来たのは、以前も紹介した銀座6丁目にある並木通り沿いの「ハイアット セントリック 銀座 東京(Hyatt Centric Ginza Tokyo」。

ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ(Hyatt Hotels and Resorts)のライフスタイルブランドで、旅慣れた人たちが情報収集・発信に訪れる自由で洗練されたホテル。銀座並木通りで活動する時はここを拠点にすると便利だ。トレーナーやTシャツ姿の若いホテルスタッフ達、皆挨拶しながらにこやかに行きかう。1階フロントや4階エレベーター前には、ホテルオリジナルカスタマイズのレンタル自転車が置いてある。これは先月リニューアルされ、ブラックとレッドを基調にさらにスタイリッシュになっていた。
ロビーフロアのライブラリーラウンジには沢山のソファが並び、客が本を読んだりおしゃべりしたり、思い思いの時間を過ごしている。吹き抜けを見下ろすとオールデイダイニング「ナミキ667(NAMIKI667)」が賑やか。食べ物の匂いも漂って来る。

「ハイアット セントリック 銀座」と言えばアート。メディア・ファッション・ランドスケープ・エンターテイメントの4デザインコンセプトに沿ったアートワークやインテリアデザインが至る所で拝見できる。と言う訳で注目はライブラリーラウンジ奥にそびえる、ユニークなカラーのドローイングクリスマスツリーだ。
2023年クリスマスツリーのテーマは「ダイバーシティ&インクルージョン」。互いの個性を尊重し合う、多様性を重んじる温かな心で過ごせると空間を・・との事で「自分らしさ」をコンセプトに設定。パリ拠点のitu’氏(イトゥ)氏により制作された。itu’氏の「個へ潜り込み、個から響きあう」が表現されたハンドペイントクリスマスツリー。カラフルで迫力ある立体感が、itu’氏らしい楽しさに溢れていた。

レセプションデスクにはいつものロボット達に加え、サンタクロースの人形やキャンディーも配置されていた。そして今回の部屋は11階「シティビュー スイート ツイン」77平米。以前も使った部屋で、昔懐かしい銀座のモノクロ写真が飾ってある。玄関入って左すぐにクローゼットとパウダールーム。玄関の正面がリビング、左にベッドルーム。ここは銀座のど真ん中にありながらびっくりするほど静かで過ごしやすい。
フード付きバスローブ「ガルニエ・ティエボー(GARNIER THIEBAUT)」とルームウェアも気に入っている。バスアメニティは蜂のマークの「ビーカインド(BeeKind by GILCHRIST&SOAMES)」。

テーブルに置かれているウェルカムアメニティは、赤ワインとなんと「空也の最中」だ。お江戸の手土産ならこの「空也の最中」か「亀十のどら焼き」、まぁ「上野うさぎやのどらやき」だよね。特にこの並木通り沿いにある老舗和菓子屋・銀座「空也」はもう簡単に手には入らなくなった。
以前は閉店間近にふらっと寄ってみて、キャンセルや余分な最中が残っていたら買えたりする事もあった。今では随分前から予約するしかない。銀座「空也」でしか絶対買えないその最中が、アメニティで出てくるんだから何とも嬉しいものである。

ちなみにもう一つのアメニティはお馴染み「ハイアット セントリック」ロゴ入りの「松﨑煎餅」3枚。こちらもご近所に銀座本店がある。名物「大江戸松崎 三味胴」は香ばしく甘い旨味がくせになる美味しさだ。
ダイニングが混んでいたので、ルームサービスで「NAMIKI667」の料理をお願いする。「オーブンでローストしたビーツのサラダ」「鯛のオーブンロースト 季節野菜 レモン」「東京都産 黒毛和牛 秋川牛もも肉のオーブンロースト ひよこ豆 東京野菜 ベアルネーズ 和牛のジュ えごま実のコンディメント トリュフ」「スパゲティ ボロネーゼ」。そうそう「ドン・ペリニヨン 2013(Dom Perignon)」に合わせて、「チーズの盛り合わせ」「ミックスオリーブ」もお願いしたんだった。

では次回は銀座並木通りでの買い物の話にしよう。とにかくどこのハイブランドも外には行列が出来ていて、スタッフ総出で入場制限をしている。お隣の「ロレックス ブティック レキシア 銀座並木通り本店(Rolex Boutique Lexia)」も1日中行列は途切れなかった。15年振りの円安ユーロ高のせいで、今世界で一番安く買えるのが日本。世界中から人々が集まってとにかく大量に買っていく。どこも品薄になっているのだ。つづく・・

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