大阪・関西万博（EXPO2025）は大阪市此花区の夢洲を会場に、4月13日（日）いよいよ開幕となる。想定来場者数は2820万人、うち350万人が海外からの来場という。大阪市内ではホテル開業が相次いだが、東京より高額になっている状態。それでも満室で宿泊供給はひっ迫している。
そんな万博で湧く大阪、この日訪れたのは梅田周辺の大規模再開発によって誕生した「グラングリーン大阪（GRAND GREEN OSAKA）」。商業施設やホテルが入った大型複合ビルや「うめきた公園（UMEKITA PARK）」などで構成される新たな街である。道路を挟んで隣接するのは「ルクア大阪（LUCUA osaka）」「梅田スカイビル」「グランフロント大阪」などだ。

招待状の案内通りに、タクシーを「うめきた中央交差点」で降りる。するとLV担当さんが走って駆け寄って来てくれる。そう、ここで顧客限定の「ルイ・ヴィトン 2025年春夏 ウィメンズ コレクション」トランクショーと受注会が行われるのだ（先シーズンはこちら）。全国から続々とLV商品を持った顧客が集まっている。
「グラングリーン大阪」内は、南街区と北街区に分けられ、「南館」「北館」「うめきた公園」と公園内施設で構成される。交差点からすぐのところにある「GRAND GREEN OSAKA」モニュメントから左に入って行くと、LVロゴをあしらったイベント特設のLVカフェが見えて来た。まずはそこで一息、担当さんと打ち合わせを行う。

ショーが行われるのは「うめきた公園」のシンボルである大屋根イベントスペース「ロートハートスクエアうめきた」。カフェを出てそちらに向かう。清々しく緑が広がる公園に、大きな曲線を描く銀色屋根も特徴的な建物が浮かんでいる。妹島和世氏と西沢立衛氏による建築家ユニット（SANAA）による設計だ。フォトスポットのLVマークが見えて来た、グレーの壁に覆われている会場に入ろう。
本場パリのショーであったような「1250個のアーカイブトランク」のランウェイを想像していたが、全体が黒の中に白いランウェイというシンプルな空間だった。席に着くといつもの様にドリンクが運ばれる。カフェでも頂いたが、またもや「モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル（Moet et Chandon Brut Imperial）」にする。

今シーズン、ニコラ･ジェスキエールが表現したのは「構造と流動性、質感とプリントの間で脈打つ多面的なフェミニニティ」だそう。コントラストを効かせたワードローブは、レトロフューチャリスティックな雰囲気だ。ニコラお得意の大きく膨らんだバルーンスリーブやペプラム、パワーショルダーやミニワンピース、ロングガウンもふんわりしなやかで、軽やかな曲線のコレクションとなっている。
目を惹くのは、ツイードジャケットやバッグに施された精緻な刺繍やビジュー。長いチェーンネックレス、メタリックなパンツ、スパンコールにフリンジなど、軽やかで華やかな装飾が印象的だ。テキスタイル風のブラウスや、幾何学ストライプ、シックなフラワーモチーフのドレスも珍しい。

バイカージャケットから着想を得たバッグ｢LV バイカー｣も登場する。最後は、フランス人アーティストのローラン・グラッソ（Laurent Grasso）「過去への探究（Studies into the Past）」シリーズの、アートワークをあしらった半袖シャツ2点が登場する。ローラン・グラッソらしい神秘的な美しい作品となっていた。
さてショーが終わったら続いて受注会場へ向かう。奥の南街区に位置する「南館」に案内される。パークタワー、ゲートタワー、サウスタワーの3つの複合ビルで構成される。こちらは3月21日にグランドオープンだったので、この日はまだ工事中の立ち入り禁止状態。よってここからは「写真撮影は禁止」であった。

入り組んだ中庭を通り抜け、真新しい新築の匂い立ち込める中、エスカレーターをぐるぐる階を上がって行く。結構な距離を歩いている。
現在ここは、全55店舗の「ショップ＆レストラン」や「ホテル阪急グランレスパイア大阪」「ホテルウォルドーフ・アストリア大阪」、都市型スパ「うめきた温泉 蓮 ウェルビーイング パーク（Wellbeing Park）」などが開業している。そしてやっと、オフィスやイノベーション拠点になる「ジャム ベース（JAM BASE）」フロアに到着。

明るく広いイベントスペースの壁には巨大なモニターが設置され、パリのルーヴル美術館クール・カレにて開催された、ニコラ・ジェスキエール（Nicolas Ghesquiere）による「ルイ・ヴィトン 2025年春夏 ウィメンズ コレクション・ショー（Louis Vuitton Women’s Spring-Summer 2025 Collection Show）」が映し出されていた。何とも迫力だ。
担当さん他某店長など数人のスタッフ達と賑やかに、争奪したサンプルを合わせて商品を選んで行く。多くの顧客が、早い者勝ちで商品を押さえていく熱気に押されつつ頑張る（笑）そうだ、来週にはまた少し値上げが実施されるので、お目当てが決まっている人は、早めの購入が良いだろう。