LOUIS VUITTON FW 2025 ショー&顧客受注会 at「TODA BUILDING」

ルイ・ヴィトン ウィメンズ 秋冬2025-26 LOUIS VUITTON

前回紹介した「ブルガリホテル東京(The Bulgari Hotel Tokyo)」のすぐ近く、京橋一丁目中央通りに昨年出来た「TODA BUILDING」は、地下3階・地上28階の超高層複合用途ビルだ。外観は、アーティゾン美術館を擁する隣の「ミュージアムタワー京橋」と合わせて、縦基調ファサードでスカイラインを形成。しかも「ダブルH形コアウォール」と「免震層」で日本最高レベルの耐震性能だそうだ。
高層階にオフィスフロア、6階までの低層階はアートミュージアムやギャラリー、飲食店、ホール&カンファレンスで構成する。「人と街をつなぐ」をコンセプトに、アートとビジネスが交錯する場を意識している。

TODA BUILDING 京橋 戸田ビル

空間が立体的に構築され、随所にアートが点在し、建物内を回遊できるようになっている。エントランスにある、3階分にあたるテラコッタ陶板の大壁(エスカレーターの袖壁)は見事。エントランスロビー1階から3階は、16mの吹き抜け空間となっており、スチールで作られた螺旋階段が美しい弧を描きながら浮かんでいる。これは持田敦子氏作品「Steps」、来館者全ての目を奪うインパクトだ。
そして2階廊下には、野田幸江氏の「garden」や毛利悠子氏の「分割された地震動軌跡模型」、小野澤峻氏の「演ずる造形」も展示されている。ここは戸田建設アート事業「ART POWER KYOBASHI」の一環で、新進アーティストやキュレーターの作品発表の場としたパブリックアートプログラム「APK PUBLIC」との事。この第1弾「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」は2026年3月まで展示予定だ。

という訳で私が向かったのは4階「TODA HALL & CONFERENCE TOKYO」。ホールA・B、カンファレンスルームがあり、こちらで「ルイ・ヴィトン 2025秋冬ウィメンズ・ファッション(LOUIS VUITTON Women’s Fall-Winter 2025-26)」ショーと顧客受注会が行われる。前回は「グラングリーン大阪」、前々回は「横浜美術館」だった。
いつものLV担当さんが駆け寄って来てくれる。早速奥のショー会場に案内される。そんなに広くはない会場、席に着くといつもの様にドリンクが運ばれる。夏らしいカラフルなジュースや「モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル(Moet et Chandon Brut Imperial)」が並ぶ。

ルイ・ヴィトン ウィメンズ 秋冬2025-26

明るく白いランウェイが浮かび、両脇のベンチは小さめ。後ろもすぐ窓なので、今回はスタッフの観覧スペースもない。
3月本場の「LOUIS VUITTON Women’s Fall-Winter 2025-26 Show by Nicolas Ghesquière」はパリ北駅に隣接する19世紀建築物「レトワール・デュ・ノール(L’Étoile du Nord)」で行われ、イギリスの舞台デザイナー エス・デヴリン(Es Devlin)の演出で駅の待合室が再現されたが、今回日本のトランクショーではその風情はなくシンプルだ(笑) ニコラ・ジェスキエールが描いたテーマは「冒険」と「魅惑」の2つの意味を持つ「トランスポーテーション」。

ルイ・ヴィトン LOUIS VUITTON Women’s Fall-Winter 2025

電車にまつわる新旧映画からインスピレーションを受けて様々な旅行者(帰省者や釣り人、通勤者やハイキングなど)を作ったとの事。そうそう、TGV高速列車の車掌もいた。ドイツの電子音楽グループ「クラフトワーク(Kraftwerk)」とのコラボ作品(アルバムのジャケットデザインなど)も登場した。
さてトランクショーの開始。1977年クラフトワークの代表曲「ヨーロッパ特急(Trans Europe Express)」が流れる中、ブランケットコート、ゴープコア、ジャンプスーツ、ウォッシュ加工のミリタリージャケット・・・と間近に歩いて行く。新作バッグ「レクスプレス(L’Express)」もあった。

ルイ・ヴィトン ウィメンズ 秋冬2025-26

ショー後はいつもの様に別エリアでの受注会。お馴染みのスタッフ達が付いてくれて色々とアイテムを探して来てくれる(争奪戦)。今回は大会場で選んだアイテムの他に、予約したフィッティングエリアでしか選べないルックもあった。円安の影響で何でも1.5~2倍になってしまったハイブランド。まぁそれでも必要な物は変わらない。いくつか気に入った物をお願いする。
次に案内されるのはフォトスポット&カフェエリア。お馴染みプロのカメラマンに撮ってもらえるLVセットがあった。奥には「オブジェ・ノマド」なソファが並び、ドリンクが運ばれる。

ルイ・ヴィトン フォトスポット TODA BUILDING

20数年も顧客でいると馴染みの若手スタッフ達もどんどん出世していき、皆、今では各地域の統括や店長になっている。このような大きなイベントだと全国から集まった懐かしい面々と再会して近況を聞けるのも楽しい。
ざわざわと人が増えて来たところで、スタッフの皆さんに見送られながら会場を後にする。真夏の太陽がギラギラと照り付けているが、秋冬の新作を拝見すると気分はもう秋になるので不思議なものだ。ちなみに「ルイ・ヴィトン 2025年秋冬メンズコレクション by Pharrell Williams」はNIGOとのコラボレーション。こちらは後日ショップでじっくり選んだ。

ルイ・ヴィトン メンズ Pharrell Williams