セントレジス大阪 皐月スイート The St. Regis Osaka

前回から続いて「セントレジス大阪」。客室は17階から27階まで全160室。空間デザインはイギリス拠点のオーストラリア人テリー・マクギニティ(Terry McGinnity)。「パレスホテル東京」や「コンラッド東京」もそうだが、彼はオリエンタルな和モダンの世界が得意。ここのコンセプトは「桃山時代」、大阪的で金色が多用された派手なテイストだ。
さて宿泊したいつもの「エグゼクティブスイート 皐月」102m2。開業は2010年なので年期も入ってきた感じだ。横長のリビングルームで、杉をモチーフにしたゴールドベージュでの落ち着いた和モダンの空間。大型ソファセットに照明、黒漆風のダイニングテーブル。

セントレジス大阪 エグゼクティブスイート Satsuki Suite

黒漆金扉のチェストを開けると、青LRDが光る冷蔵庫とミニバー、ネスプレッソマシン。照明やエアコンなどもカーテン同様青LEDが光るタッチパネル。リビング奥に連なるベッドルーム。ベッドは高さあるフカフカ系のキングサイズで寝心地が良い。枕は11種類から選べるのも特徴的。ヘッドボードには京都・川島織物のシルクをベースに、金のオブジェがエキゾチックだ。
「バスルーム」の横に「ドレッシングルーム」、そして「クローゼットルーム」にはバスローブに加えて浴衣セット。バスルームはフランス産大理石でWベイシン、シャワーブースもありバスタブは深め。トイレはここと玄関にもある。

セントレジス大阪 エグゼクティブスイート Satsuki Suite

そしてバスアメニティ(ボディウォッシュ・ボディローション・シャンプー・コンディショナー・石けん)は今回変わっていた、スウェーデン発のフレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」だ。「コンラッド東京」もそうだった。
創設者ベン・ゴーラム(Ben Gorham)は元バスケットボール選手。引退後アートスクールで芸術の勉強を行いつつ調香師と香水プロデュースの道へと進んだという。ブランド名は劇作家ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)の言葉「by redolence(香りが思い起こす)」から取ったもの。「感情と記憶」をテーマに作られる香りたちは上質かつ独創的で私も好きだ。

セントレジス大阪 エグゼクティブスイート

中でもこの「ル シュマン(LE CHEMIN)」シリーズは、エグゼクティブホテル用のラグジュアリーコレクションなので販売されていない。濃厚な大人の香りでとても好みだ。
部屋に入ってしばらくすると担当バトラーがウェルカムドリンクを運んでくれた。セントレジスのウリは何と言っても英国スタイルの「バトラーサービス」。トレーニングを受けたバトラーが24時間対応で要望に応える。とは言えコンシュルジュ・プレス・パッキング・シューシャインなどは、バトラーでなくともどこのホテルでもあるが、加えてこちらはウェルカムやモーニングのドリンクサービスや、所謂買い出しなどもしてくれる。

セントレジス大阪 ルームサービス朝食

と言う訳で遅めの朝食(ルームサービス)を待つ間に朝のカプチーノを運んでもらう。朝食は「ブレックファースト エクスペリエンス」「和朝食」。
チェックアウト時のフロントには外国人がずらっと並んでいる状態。もうすっかりコロナ禍中の静けさはなくなり、空港や駅だけじゃなくどこもかしこも旅行者を見かける。慌ただしくオリジナル香り「キャロラインズ・フォーハンドレッド」の中を抜け車に乗り込み「セントレジス」を後にした。

The St. Regis Osaka
3-6-12 Honmachi, Chuo-ku Osaka,
541-0053, Japan