創業130年の老舗京菓子司「末富」。茶の湯の世界とともに紡いできた歴史だ。ブルーのテーマカラーがブランドイメージとなり、かつては和菓子界のエルメスと言われていた。京都に行けば下京区松原通の本店を訪れ上生菓子を買ったものだ。
10年程前にオープンした「ホテルオークラ京都」横の一之舩入「あんカフェ ル・プティ・スエトミ」も何度か行き、シャンパンと餡スイーツを頂いたが2016年に閉店した。その後「末富」が改めて2022年秋に新ブランドを立ち上げたのが「SUETOMI AoQ(青久)」。

加えて今年5月、本店にほど近い烏丸通と松原通の交差点に、テイクアウト専門カフェ「SUETOMI AoQ Cafe Stand」もオープンさせた。青いベンチが目印だ。カフェでは「あんカフェオレ」などのドリンクや「生ハムとチーズのあんカスクート」もある。
「もっと気軽にお茶時間を」「伝統を受け継ぎながら、新しい素材・技法を取り入れる」がコンセプトの「AoQ(青久)」。元々の末富ブルーよりやや濃い青色のパッケージになっている。ブランドディレクションはアートディレクター北川一成氏。現代の生活スタイルや嗜好に合う「ちょっと特別なお菓子」を目指すという「AoQ」の商品を紹介しよう。

まずは「ふやきセット」。末富の定番「麩焼き煎餅」3種(ちいさいふやき/小判型のふやき/ニッキのふやき)に、末富のあん瓶入り3種(小倉あん/こしあん/味噌あん)がセットになった豪華ボックス。
風味の異なる3種麩焼きせんべいに、AoQこだわりのあんをたっぷり乗せて頂くという趣向だ。続いて「あんフィナンシェ」。北海道産バターを使い焼き上げた大きなフィナンシェにあんをたっぷり乗せて頂く。

末富こだわりのあんを楽しむために、フィナンシェ自体の甘みは調整してある。ふんわり生地に染み出すバターの塩味が印象的だ。これのセットボックスもある。
その他AoQの、卵「蘭王」や国産アカシア蜂蜜を使用した、カステラをビンに閉じ込めた「カステラ」、そして小さい麩焼き煎餅を4種のチョコレート(抹茶/ダーク/ミルク/ホワイト)でコーティングしたひと口サイズ「チョコふやき」もあったが、今回は京菓子司「末富」の定番商品を選んだ。

名品「京ふうせん」の京都限定だ。お月見のうさぎの干菓子も入っている。小さい麩焼き煎餅をふうせんに見立て五色(赤・白・青・緑・黄)の砂糖で表現したもの。昔ながらの美味しさにホッとする。
そして「京の華扇」は末富扇の焼印。ふんわり生地に小倉あんが挟んである。加えて一口大の「ちいさなモナカ(こし餡・粒餡)」は、香ばしい最中の皮に「 Le Petit Suetomi」と刻印されている。京都土産に最適な京菓子司ブランドは更に進化を遂げていた。

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