ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション

「ルイ・ヴィトン」からホリデーシーズンの連絡が来てびっくり・・もう年末か。「クルーズ2027(LOUIS VUITTON 2027 Cruise Collection)」のストリートアートの巨匠キース・ヘリング(Keith Haring)とのコラボシリーズの特別受注も。
そういえば2027クルーズは、ニューヨークのフィフスアベニューに立つ小美術館「フリックコレクション(The Frick Collection)」で行われた。ニコラ・ジェスキエール(NicolasGhesquiere)的には、ニューヨークでクルーズショーを行うのは2度目。前回はジョン・F・ケネディ国際空港「TWAフライトセンター」だったな。

キース・ヘリングと言えば日本ではかなり馴染みあるアーティストだろう。世界で唯一のキースヘリング美術館もある。ユニクロもコラボをやっていた。そう言えば、福岡市「あいれふ」の外には彼の巨大モニュメント「赤い大きな犬の彫刻」が鎮座し、同場所に草間彌生「三つの帽子」もある。
と言う訳でそんな「クルーズコレ」の前。現在とっくにショップに並んでいる「ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション(Louis Vuitton Women’s Fall-Winter 2026 Collection)」のプライベートショー&受注会が行われた時の話を記録しておこう(先シーズン「2026SS」のはこちら)。

ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション

「都庁前」駅直結で徒歩1分の「新宿住友ビル三角広場」、そこが今シーズンのプライベートショー会場だ。思えば4年前のショー会場もここだった。2000人が収容できる大規模イベント施設(約3,450㎡)。天井高25mで空調完備の風雨による中止リスクなし。なるほどそんな利便性ゆえ、大型ビジョンを活用したeスポーツのイベントや車の展示会もやってるそうだ。
タクシーが思ったより早く会場に着き、中に入ると大人数のLVスタッフ達がズラッと並んでいて壮観。その中から担当さんが駆け寄って来る(笑)しばらく話しこんでるうちに、気が付けば周りにはLVの服に身を包んだ顧客達が沢山集まっていた。

ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション

案内されたのは地下に向かう「大型搬入エレベーター」、10人程ずつ順番に移動する。その途中にいつもの記念写真スポット、プロのカメラマンに撮ってもらえる。皆さん並んで撮っている。
着いた地下会場は真っ暗、ランウェイを煌々と照明が照らしている。LVメンズスタッフ達がそれぞれ案内し席に誘導。見渡せば広く長いランウェイ、ここまで大掛かりなのは久しぶりだ。パリ「ルーヴル美術館 クール・カレ」での本来のショーは明るい日差しで行われていたので、てっきり地上階でやると思っていた。が、真っ暗な地下なのでデジタル風な緑であっても、プロダクションデザイナー、ジェレミー・ヒンドル(JeremyHindle)の「ネオ・ランドスケープ」や「スーパーネイチャー」イメージとはちょっと違う印象だ。

ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション

いつものようにドリンクが振舞われる。お馴染みのカラフルなジュースや「モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル(Moet et Chandon Brut Imperial)」だ。そして地鳴りの様に重低音が響き出す。さぁいよいよ、ニコラ・ジェスキエールによる「ルイ・ヴィトン 2026年秋冬 ウィメンズ・ファッション」トランクショーが始まった。
パリコレで印象的だった岩の割れ目ではないが、黄色い光の中からファーストルックが登場する。モデル達もいつもの顔ぶれだ。両肩が張ったデザインではあるが、本来のショーものより一般向けの落ち着いた物が続く。

ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション

今シーズンの主役の一つである「シュールな子羊」のアートワークを施したルックも登場した。ウクライナ出身アーティスト、ナザール・ストレリャエフ=ナザルコ(Nazar Strelyaev-Nazarley)が描いたもの。トルコの羊飼いが伝統的に身に着ける衣装「ケペネク」をモチーフにしたと言う。
今回のニコラのテーマは「スーパーネイチャー(SUPER NATURE)」。自然こそが最高のファッションデザイナーであるというニコラの思想をテーマの中核にそえた。風・雨・太陽といった厳しい自然の中ではぐくまれた世界各地の衣服を通じて世界の文化を旅し、そして現代的な視点で再解釈したものだ。

ルイ・ヴィトン 2026-27年秋冬コレクション

まさに旅がテーマのLVらしさ。フォークロアもテーマであり、世界各国の民族衣装をモチーフにしたと思われるルックが続く。ペルー、ネパール、モンゴルの大草原を感じさせる要素が盛り込まれている。アニマルパターンはコートや小物なのにも織り込まれた。
トランク・ビスをあしらったアクセサリー、様々なフォルムの新作バッグ達も目を引いた。当然ながら本来のショーの様な華美な要素は減り、実用的に日常に日本人が着れるようなラインナップだった。

フォーシーズンズホテル東京大手町 ピニェート

ショー後は担当さんと共に地上階に戻って受注会となる。試着室でしか拝見出来ない物は順番待ちで予約を入れる。合間にカフェエリアでドリンクを頂きつつ担当さん&いつものスタッフ達と談笑、これも楽しみの一つである。
帰りは暑い中、スタッフ達が通りまで走ってタクシーを呼んできてくれる。円安で全てが値上がりし、どこのラグジュアリーブランドでも消費が減っているという話ではあるが、こういう受注会に来ると皆さん変わらず購買意欲有りに見える。

フォーシーズンズホテル東京大手町 ピニェート

陽も落ちて来た夕方、スタッフに手を振り車に乗り込み会場を後にする。車中小腹が空いたという事で「ピッツアが食べたい」とのリクエスト・・そうなるとあそこだろう。とりいそぎ、フォーシーズンズホテル東京大手町の「ピニェート」に向かった。